霜の上生菓子

 

霜は冬の到来を象徴するもので、かの清少納言も、『枕草子』の中で、冬の早朝に相応しいものとして、”真っ白に下りた霜” を挙げています。冬の上生菓子のテーマとしても人気で、「初霜」という銘でよく登場します。意匠としては、葉形や枯れ色のきんとんの上に、白い新引粉や氷餅を散らしたものが定番です。