瓢箪(ひょうたん)の上生菓子

 

瓢箪は、その末広がりの形から、古来縁起の良いものとされてきました。六つ揃えば「六瓢箪」(六瓢=無病)となり、無病息災の御守りに、また、果実が鈴なりになることから子孫繁栄のシンボルにもなっています。このように、おめでたい瓢箪は和菓子の主題としても人気で、そのシンプルでユニークな形が意匠に取り入れられています。煉切製の紅白の紐を合わせると新年用のお菓子になり、また、酒器に見立て、煉切や羊羹製の桜花を添えて花見酒を表したり、夏には、まだ熟していない青い瓢箪で、涼味を表現します。