芙蓉(ふよう)の上生菓子

 

夏から秋にかけて白や淡紅色の五弁の花を咲かせる芙蓉は、朝開き夕方にはしぼんでしまう一日花です。その花の美しさから、美しい女性の例えにも用いられてきました。また、「酔芙蓉」と言って、朝に開花したときは純白で、夕方になるにつれ、だんだん赤くなるというおもしろい品種もあります。上生菓子としては、木型や手技で優雅な花姿を写したものが多いです。