祭の上生菓子

 

俳句の世界では、「祭」単独で、夏の季語となり、他の季節のものはそれぞれ春祭、秋祭と呼んで区別します。夏祭が都市部での疫病退散祈願が主な目的であるのに対し、春祭と秋祭は農耕と結びつき、五穀豊穣を祈り、感謝する意味あいがあります。祭をテーマにした上生菓子の意匠は様々で、例を挙げると、「祭」の文字の入った団扇、金魚すくい、夜店で売られているかき氷、お化け屋敷のお化けなどがあります。