鹿の子(かのこ)とは、餅、求肥、羊羹のうちどれかを芯にして、そのまわりに餡をつけ、できた餡玉の外側全体に形の整った豆の蜜漬けを隙間なくつけたものです。 正式には「鹿の子餅」といいます。
使われる豆は、小豆はもとより、ささげ、いんげん豆各種(金時豆・うずら豆・虎豆・手芒豆・大福豆・花豆)、えんどう豆(うぐいす豆)、黒大豆など様々なものがあります。硬めで形の整ったものであれば豆でなくてもよく、栗を使った栗鹿の子もあります。
最後に寒天液に浸したり、刷毛でつや寒天を塗ったりして、さらに美しくつややかに仕上げます。
鹿の子という名前の由来は、整った粒が隙間なく並ぶさまが鹿の背の斑点を思わせることからつけられたそうです。
1946(昭和21)年創業の「銀座 鹿乃子」さんは、この鹿の子の専門店として有名です。
大納言小豆の鹿の子
うぐいす豆の鹿の子
虎豆の鹿の子
花豆の鹿の子
栗鹿の子
他の素材で鹿の子を装飾した上生菓子