七夕の代表的な光景としてまず思い浮かぶのは、笹に吊るされた色とりどりの短冊ではないでしょうか。
「七夕(たなばた)」こなし製:豊島屋
水色・緑色・黄色・橙色・ピンク色の5色に染め分けたこなし生地を長方形にのし、千筋をつけ、笹飾りをかたどった型を押し、二つ折りにして小豆こし餡を包んだお菓子です。
七夕の時に願い事を書く短冊は、正式には五色あります。
「五行思想」にもとづいていて、緑(青)、赤、黄、白、黒(紫)の五色が使われ、それぞれに意味があります。
緑(青)の短冊⇒自然の緑を表現「木行」
赤の短冊⇒火を表現「火行」
黄の短冊⇒大地を表現「土行」
白の短冊⇒地中に埋まっている金属を表現「金行」
黒の短冊⇒生命を育むことを表現「水行」
このお菓子も五色に色分けされていますが、色の種類が若干異なります。
緑・赤(ピンク)・黄の三色は共通ですが、白と黒が異なります。
橙色を黄金色とみなし、「金行」の白の代用、水色を生命をはぐくむ水の色とみなし「水行」の黒の代用とすれば、すっきりとおさまりますね。
今日は素敵な七夕をお過ごしください。