· 

梅(ふじむら)

「梅(うめ)」煉切製:ふじむら 

ピンクと白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、その上に、グラス絞り羊羹で枝を描き、煉切製の白梅を配したお菓子です。 

 

春の気配をまとった日差しの中、漂ってくる澄み切った梅の香り。

 

永い歳月をかけ、風雪の鍛錬によって形作られた幽玄な枝ぶりと、開花したばかりのフレッシュな白梅の美しい対比。 

 

小さなお菓子の中の清らかな情景にしばし見入ってしまいました。

 

 

今回、この梅のお菓子は2個買いましたが、それぞれを見比べてみると、枝ぶりや、花の位置、シベのそぼろの感じなどが微妙に異なるのがおもしろいですね。 

 

「ふじむら」さんは、東京23区唯一の渓谷として知られる「等々力渓谷」にほど近い和菓子屋さんです。

 

初訪問ですが、実は今回はこのお店ではなく、別の和菓子店に、お目当ての最中を買いに行く途中、道に迷ってしまい、偶然に見つけたお店なのです。 

 

 

老夫婦で営んでいる小さな和菓子屋さんですが、上生菓子5種類をはじめとして、大福にお団子、饅頭、羊羹、きんつば、どら焼きなど、ひと通りなんでも揃っています。 

 

「おすすめはどれですか?」と尋ねたら、「うちはすべて自家製ですから」と、誇らしげに、どのお菓子も自信を持ってお勧めできるという応答でした。

 

北海道産の小豆を使い、甘さをひかえめにして煉り上げたという特製のこし餡がとても美味しかったです。