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歌舞伎×和菓子(12)「白紙勧進帳」〜富貴〜

 

関所の守、富樫左衛門に怪しまれた際、「東大寺修復の寄付を募るための勧進をしている」と答える弁慶に対し、「ならば勧進帳を読んでみよ!」と言われ、弁慶は白紙の巻物を勧進帳であるかのように装って朗々と読み上げるという有名なシーンをお菓子で表現しています。

 

「白紙勧進帳(はくしかんじんちょう)」淡雪羹・羊羹製:富貴 

淡雪羹と紫羊羹を流し合わせ、黄身餡を芯にして巻き、グラス絞り羊羹の紐を加え、白紙の勧進帳を写したお菓子です。

 

 

(出典:「わがしばなし」パンフレット)

 

 

菓匠「富貴」さんは、横浜市金沢区にある隠れた名店です。 

 

“全国菓子博”で名誉総裁賞を受賞した「金沢八景」、神奈川県指定銘菓「祇園舟」、明治神宮献上銘菓「四季の華」など多数の看板商品がある中、四季折々の上生菓子も得意としており、毎月丁寧に作られています。 

 

今回のコンテストの作品もグランプリに匹敵するくらいの完成度だと思います。