· 

歌舞伎×和菓子(8)「詫び酒」~成城風月堂~

 

数ある歌舞伎の演目の中でも名作と言われている『勧進帳』をテーマにした上生菓子を連日お届けしています。 

今日のお菓子の由来となったシーンはこちらです。 

 

”富樫は、弁慶の嘘を見破りながらも、その心情を思い、騙された振りをして通行を許す。危機を脱した義経たちが無事を喜びあっていると、富樫が再び現れ、先の非礼を詫びて酒を勧める。富樫は義経一行と気づいた上で、自分の身はかえりみずに、見逃してくれたのだと弁慶がさとる。” 

 

 

「詫び酒(わびざけ)」煉切製:成城風月堂 

黄と橙色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、手技で瓢箪徳利をかたどり、紫の煉切製の紐を添えたお菓子です。 

 

温かみのある色からは富樫左衛門の思いやりの念が伝わってくるようです。 

 

紫の紐が丸く円を描くように配されているのは、義経らの逃避行が円滑、円満に遂げられますようにとの富樫の願いを表しているのかもしれませんね。