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雪吊り(村上)

「雪吊り(ゆきつり)」煉切製:村上 

緑と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、雪吊りを写した木型で押し、氷餅と金箔を散らしたお菓子です。 

 

 

雪吊りとは、冬に雪が樹木に付着して、その雪の重みで枝が折れないように、枝々を縄で吊って保持するものです。

 

日本海側や東北地方などの豪雪地帯でよく見られますが、特に金沢の兼六園の雪吊りは有名ですよね。 

 

兼六園では、例年降雪期前の11月に雪吊りが施され、翌年の3月に外されます。 

 

支柱の最上部からきれいな円錐状に縄が張り巡らされている様子は、それ自体がオブジェとして鑑賞の対象になりえる美しさをたたえていますね。 

 

金沢の老舗和菓子屋さんが、金沢の冬の風物詩を和菓子で見事に表現しています。