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藪柑子(花見)

「薮柑子(やぶこうじ)」きんとん製:花見 

求肥を芯にして小豆つぶ餡で包んだ餡玉のまわりに、緑色に染めたそぼろを植え付け、羊羹製の緑色の葉と赤い実を添えたお菓子です。 

 

つややかな緑の葉に鮮やかな赤い実がなる薮柑子は、冬枯れの山林の木陰の中で生き生きとした姿を見せますが、その様子をお菓子で見事に表現されていますね。

 

薮柑子は、光沢のある葉が橘(たちばな)に似て、薮の中に自生することから、この名前が付きました。 

 

古くは山橘(やまたちばな)とも呼ばれ、『万葉集』にも詠まれています。 

 

千両や万両と同じように、緑の葉に赤い実をつけるので、十両とも呼ばれています。 

 

木の丈が10〜30センチほどと小ぶりなので、健気で愛らしい印象を与えますね。 

 

盆栽にされることも多く、正月用として人気があり、「薮柑子飾る」といえば、新年の季語になります。