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山茶花(いづみや2)

「山茶花(さざんか)」煉切製:いづみや 

ピンク色に染めた煉切で小豆こし餡を包み、手技(てわざ)でサザンカの花を形作り、煉切製の黄色の花芯と緑色の葉を添えたお菓子です。 

 

このお菓子ほど、見る方向によって表情の異なるお菓子はないのではないでしょうか? 

 

片側がまるで椅子の背もたれのようにせり上がっていて、さらに巻き込んでいるという独特なフォルムです。 

 

折り曲げた部分の絶妙なひだの質感、いきおいを感じさせるさじ切りの形、的確な葉っぱの配置に至るまで、いろいろな仕掛けが施されていて、何度見ても飽きないお菓子です。 

 

あのサザンカの花からこのような意匠が浮かぶとは、職人さんのユニークな発想に脱帽ですね。 

 

通常サザンカというと晩秋から冬に花を咲かせるイメージが強いですが、サザンカとヤブツバキが自然に交雑してできたハルサザンカは冬から春に花を咲かます。 

 

また、真冬に花を咲かせるカンツバキも園芸上はサザンカに含まれまれることも多いですね。 

 

このようにサザンカは花の咲く時期によって「サザンカ系」「カンツバキ系」「ハルサザンカ系」の3つのグループに分けられるようです。 

 

今日のお菓子は、時期からすると、ハルサザンカ系のサザンカなのでしょう。