「落葉(おちば)」錦玉製:菊家
水を模した錦玉の中に、藻に見立てた緑のそぼろを敷き、色とりどりの淡雪羹で作った落葉を散らしたお菓子です。
清く澄んだ湖水に舞い散った落葉が、水中でゆらぐ様子が目に浮かびます。
初冬の冷え冷えとした水に磨かれて、美しい葉色がさらに際立って見えますね。
このようなみごとな立体感を作り出すためには、錦玉を流し込む量と時間差の絶妙な配分が必要です。
とても手間ひまのかかるお菓子ですが、その分、完成した時の作品の輝きがよりいっそう増しますね。