「かぼちゃ」煉切製:梅花亭
オレンジ色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、かぼちゃの形をかたどり、ヘタの部分は緑色の煉切で作ります。さらに、手技で口をかたどり、目と鼻を型押ししたお菓子です。
口の部分は生地がくり抜かれていて、奥の方で中の餡が露出しています。
上から見ると、かぼちゃそのものです。
横から見ると、表情がまた違って見えますね。
10月に入ると、街のあちこちで可愛いハロウィンの装飾を見かけるようになりましたね。
もともと西洋の行事ですが、最近は和菓子店でもハロウィンにちなんだお菓子がいろいろ作られています。
上生菓子のテーマとしても人気で、ハロウィンから連想される、悪魔・魔女・幽霊・妖怪・黒猫・ガイコツ・クモ・クモの巣などいろいろなものが意匠になっています。
その中でも一番多いのは、やはりかぼちゃですね。 「Jack-o'-lantern(ジャック・オー・ランタン)」といってかぼちゃをくり抜き目・鼻・口をつけたおばけちょうちんは欠かせません。
梅花亭さんのお菓子は、かぼちゃの造形といい、ちょっぴり怖カワイイ表情といい、見事に表現されていますね。