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柿総集編2

 

柿にまつわる季語はいろいろありますが、単に「柿」といえば秋の季語。「柿の花」や「青柿」は夏の季語。収穫を終えた柿の木に、ぽつんと一つだけ残された「木守柿」は冬の季語になっています。 

 

夏の終わりから秋のはじめにかけて収集した青柿の上生コレクションが、ある程度まとまりましたので、一挙に公開したいと思います。 

 

それぞれのお店によるバリエーションをお楽しみください。 

 

ポイントは、ヘタの造形と果皮の色合いです。 

 

 

「青柿(あおがき)」煉切製:もみぢ 

緑色に染めた煉切で十字型のヘタを作り、黒文字をさして本体に固定し柄に見立てています。

 

 

「初秋(しょしゅう)」求肥製:ささま 

駿河台下の和菓子店「ささま」さんは、柿の表現には特に力を注いでいて、 まだ熟していない青柿 、少し色づいてきた柿 、完全に熟しきった柿の三種類を、時期をずらして出してくる徹底ぶりです。

 

 

「青柿(あおがき)」求肥製:蜂の家 

柿には丸いタイプと細長いタイプがありますが、上生菓子で表現されるものはほとんどが丸いタイプ。細長いタイプを表現したものは珍しいですね。

 

 

「青柿(あおがき)」外郎製:東宮 

青柿という銘ですが、中が黄身餡のせいか、少し黄色がかった緑が特徴です。 

 

 

「青柿(あおがき)」煉切製:金米堂本店 

果皮と同じ色の大き目のヘタがリアルですね。 

 

 

「青柿(あおがき)」煉切製:三鈴 

茶色い煉切を細長くかたどりヘタに添え、果柄をもかたどっているのが特徴です。

 

 

「青柿(あおがき)」煉切製:栗山 

果皮もヘタも緑一色ではなく、写実的に複雑な色合いに染められているのが見事です。

 

 

「青柿(あおがき)」外郎製:いづみや 

中は白こし餡です。果柄は香ばしいほうじ茶の茎で代用されています。 

 

 

 

青柿が夏の終わりを告げ、やがて色づき、赤みが増すとともに、秋が深まっていきます。 

 

 

季節の移り変わりにつれて、和菓子屋さんの店頭に並ぶ柿のお菓子の色合いも変化していくのが、なんとも風流ですよね。