· 

秋の宵(豊島屋)

「秋の宵(あきのよい)」こなし製:豊島屋 

黄色と橙色にぼかし染めたこなし生地で小豆こし餡を包みまるめ、すすきと二匹のきつねの型を押したお菓子です。 

 

 

「秋の宵」とは、秋の夜のことで、「宵の秋」「秋夜(しゅうや)」「夜半の秋(よわのあき)」などとも同じ意味の秋の季語です。 

 

秋分を過ぎると、夜は昼よりも長くなり、秋の夜長をしみじみと感じるようになりますね。 

 

静かで落ち着いた雰囲気の秋の夜は、虫の声が冴えわたり、月は澄み、またたく灯火や夜風が秋の深まりを伝えます。 

 

それにしても、きつねが描かれた上生菓子はとても珍しいですね。すすきの穂がきつねの尻尾に似ているためか、一緒に描くととてもしっくりきます。 

 

昔から、日本人ときつねの関わりは深く、稲荷神の神使として信仰される一方で、人を化かすいたずら好きの動物として様々な民話や伝説に登場します。

 

今宵、秋の夜長にきつねの登場する物語でも読んでみましょうか。