「竜胆(りんどう)」きんとん製:豊島屋
緑色に染めたそぼろを小豆つぶ餡のまわりに植え付けます。さらに、青と白にぼかし染めたこなし製の楕円形の小片を配し、抽象的にりんどうを写したお菓子です。
りんどうは、その根を噛むと非常に苦く、まるで竜の肝のようだということから、漢字では「竜胆」と表記されます。
このおどろおどろしい漢字のイメージとは異なり、その花姿はとても可憐で、日のあたるときにだけ開き、雨天のときや夜間は閉じてしまうという繊細な性質(たち)の花です。
夏草が萎れ、枯れゆく中、秋の陽だまりにやさしく咲き始めたりんどうの姿を連想させる逸品ですね。
りんどうは敬老の日に贈る花としても最近人気のようです。
りんどうの根は漢方薬として重宝されているので、お年寄りの「健康と長寿」を願うのにぴったりの花。
また、飛鳥時代に聖徳太子が定めた冠位十二階の最上位の色・紫色は、リンドウの花色と重なるのでこの高貴な色にあやかって、お年寄りに「尊敬や敬愛」の気持ちを込める。
という二つの理由によるそうです。
さらに、りんどうの中に「白寿」というおめでたい名前の付いた品種があり、まさに敬老にうってつけの花ですね。
花色が特徴的で、青紫と白の二色のストライプというとても印象に残るりんどうです。
(出典:http://item.rakuten.co.jp/futabaen/keirou-hati-14/)