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夜露(彩花苑)

「夜露(よつゆ)」煉切製:彩花苑 

白と薄紅色にぼかし染めた煉切で小豆漉し餡を包み、茶巾絞り仕立てで丸め、中央部をへこませます。その部分に緑色に染めたそぼろをのせ、露に見立てた白い煉切の小さな玉を添えています。 

 

月明かりの中に、仄白く浮かび上がる名もない草花。よくみると、白く輝く真珠のような夜露が一粒結んで素朴な花をさりげなく飾っています。 

 

露(つゆ)とは空気中に含まれている水蒸気が放射冷却などの影響で地面や草木の表面について凝結した水滴のことです。 

 

一日の内でもっとも気温が下がるのは夜明け前のために、早朝に露が発生することが多いですが、夜中に露が下りることも少なくなく、夜間の露を夜露といいます。 

 

露は一年中発生するものですが、秋に最も多くみられるため、俳句の世界では、単に露といえば秋の季語になっています。 

 

露は日が昇ると、蒸発して、簡単に消えてしまうので、命や人生など、はかないものの例えとしてよく用いられます。