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涼風(ささま)

「涼風(りょうふう)」錦玉製:ささま 

錦玉羹の中に、緑の羊羹と大納言を入れたお菓子で、ひょうたんの形に固めています。まだ熟していない、青々としたひょうたんで見た目の涼しさを表現しています。

 

 

ひょうたん(瓢箪)は、「ひさご」とか「ふくべ」とも呼ばれます。 

 

蔓(つる)性の植物で、棚状に茂らせると日よけになり、また、よく熟したひょうたんの中身をくりぬいて十分に乾燥させたものは、酒・水や七味唐辛子などの入れ物として使われます。 

 

そのユーモラスな姿から、和菓子の世界でも人気の主題として、四季を通していろいろな意匠に作られています。 

 

春や冬のひょうたんは、酒器に見立て、花見酒や雪見酒を表し、夏のひょうたんは、まだ熟していない青いひょうたんで、涼味を表現します。 

 

これは、初夏の青楓と秋の紅葉した楓と同じように、同じ題材でも時季や色が変わることにより、意味合いが違ってくる良い例ですね。