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観世水(とらや)

「観世水(かんぜみず)」道明寺製:とらや 

巻水の型に道明寺羹を流して作った、ほんのりと透ける御膳餡が涼しげなお菓子です。 

 

足利義満が能楽シテ方観世流の家元、観世大夫に与えた屋敷には名水の誉れ高い井戸があり、持ち主の名にちなみ「観世井(かんぜい)」と称しました。 

 

ある日、天空より龍が降りてきて、この井戸に入ったため、水面が常に揺れ、美しい渦巻きの波紋を描いた、との言い伝えから、渦巻く水の波紋が観世流のシンボルになったそうです。この文様を「観世水」と言い、観世太夫の紋所となっています。 

 

このお菓子のオリジナルは干菓子として天保8年(1837) に初めて創作されました。