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岩清水(ささま)

「岩清水(いわしみず)」羊羹製:ささま 

小倉の羊羹の間に、錦玉を流し込んだ棹物です。 岩の間を流れる冷たい清水を表現しています。

 

わざと凸凹に形づくった小倉羊羹でゴツゴツした岩肌の様子を見事に表現しています。また、大納言小豆のきれいな丸い断面が、油絵の筆跡のような質感を生み、これがさらに芸術性を付加しています。 

 

 

拡大して見ると、まるで水中に潜っているような感覚になりますね。魚になった気分です。 

 

このお菓子、素材として、北海道産の大納言小豆を使っているのがポイントです。 

 

大納言小豆とは、小豆の種類のひとつで、粒が大きく小豆とは別分類された特定の品種のことです。 

 

普通の小豆は煮ると煮崩れしやすく、皮が裂けてしまうことがありますが、この皮が裂けた状態を、和菓子職人さんは「腹切り」と言って嫌います。 

 

大納言は煮ても皮が腹切れしにくいことから、腹切りの習慣がない公卿の官位である大納言にちなんでこう名付けられたと言われています。 

 

特に北海道産のものは皮が硬めで、実も少し固めであることが特徴で、煮崩れしにくい特徴をいかして、甘納豆や小倉あんの高級材料として多く利用されます。