雲の峰(ささま)

「雲の峰(みねのくも)」求肥製:ささま 

 

夏のまばゆい空に、山の峰のような形にむくむくと高くわき上がる入道雲をイメージして考案されたお菓子です。7月、8月の暑い季節に、目に涼しげな感覚をたいせつにして作られています。 

 

求肥に白餡と卵白を加えた雪平をとり板にのし、やわらかめの小豆のつぶし餡を塗ってくるりと巻きます。さらに氷餅を付け、雲の形にととのえて小口から切って完成です。 

 

真っ白な雪平生地の突き抜けるような白さは、まさに入道雲の色そのものですね。また、真夏の強い光が雲の輪郭を縁取り、際立たせる様子を、中に巻かれた黒い餡で見事に写しています。 

 

「雲の峰」とは、夏の盛りに、聳え立つ山並みのようにわき立つ雲のことで、夏の季語になっています。積乱雲、入道雲、峰雲などとも呼ばれます。 

 

夏は強い日差しを受けて、地表付近で温められた水蒸気がどんどん上空へ移動し、巨大な積雲に成長していきます。 

 

この入道雲は、地方により坂東太郎・丹波太郎・信濃太郎・石見太郎などと、親しみを込めてよばれるのもおもしろいですね。