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金魚(一炉庵)

「金魚(きんぎょ)」錦玉製:一炉庵 

透明な錦玉羹の底に、小石や水草を配し、その上に金魚を泳がせたお菓子です。 

 

大きな水槽、あるいは池でしょうか、四匹もの金魚が優雅に泳いでいるとても贅沢な棹物ですね。 

 

近づいてよく見てみると、いろいろな色に染めた煉切で作られた小石がびっしり敷き詰められ、所々緑色の煉切製の水草がゆらめいています。 

 

 

錦玉の透明感も抜群で、光の加減や見る角度によって、水面がさざめいているように見えるのもリアルです。 

 

金魚は彩りも美しく、ゆらりゆらりと泳ぐ姿が涼を呼ぶことから、夏に欠かせない風物詩ですね。 

 

その種類も豊富で、様々な色合いや形があって、目を楽しませてくれます。 

 

切るのがもったいないですが、金魚の種類別に、いくつかに分けてみました。 

 

 

この金魚は、赤白まだらの更紗(さらさ)という模様の金魚でしょう。赤の面積が多い個体を赤勝ち更紗、白が多い個体が白勝ち更紗と呼びますが、この金魚は白勝ちですね。おめでたい紅白を重んじる日本人に人気の金魚です。

 

 

こちらは、頭の先から尾びれの先まで全身赤の猩々(しょうじょう)という模様の金魚でしょうか。この赤は濃ければ濃いほど良いとされています。 

 

 

鮮やかな衣裳を纏ってゆったりのんびり泳ぐ金魚を見ていると、夏の暑さもひととき忘れられそうですね。