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蛇篭(文銭堂本舗)

「蛇篭(じゃかご)」きんとん製:文銭堂本舗 

柚子入りの黄味きんとんを求肥と粒餡のまわりに植え付けます。さらに、石に見立てた鹿の子豆を添え、涼しげな錦玉で蛇篭の網目を写しています。 

 

五月雨で水かさの増した川の濁流を変えるために、蛇篭が使われている様子を、和菓子で見事に表現しています。

 

蛇篭とは、蛇籠とも書き、蛇のように長く編んだ篭の中に石を詰め、川や水路に置いて、流れを堰き止めたり、方向を変えたりと、水流を制御するための道具です。 

 

(すきずき〜やきもの好きの雑感あれこれ〜よりお借りしました) 

 

蛇篭という名前は、長い筒状の姿が蛇に似ていることと、水の神様とされていた蛇になぞらえたという由来があるようです。 

 

川の氾濫から身を守るための治水対策として、また、農業用の水路である堰(せき)としても用いられる、いわば生活のための道具であった蛇篭が、やがて、水辺をあらわすものとして、日本の伝統文様となり、着物や陶芸品、和菓子などの意匠として用いられるようになりました。 

 

また、多くの蛇篭文様は、流水などの水を表す文様とともに用いられることで、涼を呼ぶ夏の文様の代表格となっています。