· 

沢辺の蛍(亀屋良永)

「沢辺の蛍(さわべのほたる)」錦玉製:亀屋良永 

小さく切って丸めた大徳寺納豆を芯にして、そのまわりを琥珀色の羊羹で丸く包みホタルに見立てます。さらに、黄緑色に染めた細い三日月形の羊羹を草に見立て、上記のホタルとともに錦玉の中に配したお菓子です。 

 

 

清らかな沢辺にホタルが飛び交う様を叙情豊かに表現した素敵な逸品ですね。 

 

大徳寺納豆とは、古来製法で作られた納豆の一種です。あのネバネバと糸を引く現代の納豆とは違って、味噌の風味に近い塩味の納豆です。 

 

酒のつまみやお茶請けとして用いられる他、京都では、大徳寺納豆を用いたいろいろな京菓子があります。

 

大徳寺納豆 

(出典:http://nekozuradoki.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post-9d4b.html) 

 

 

さて、ホタルの見頃時期も桜前線と同じように南から北へ移ってきます。 

 

今年、関東地方では、5月下旬〜6月上旬が見頃でした。今はちょうど北海道が見頃のようですね。 

 

ホタルはとても繊細な生き物で、うまく見られるかどうかは天候に大きく左右されます。 

 

カラ梅雨で川の水量が極端に少なくなると、エサとなるカワニナが育たないのでホタルは減ってしまいます。また、逆に大雨で川が増水すると、卵や幼虫が流され、これまた減少してしまいます。 

 

気温は高すぎても低すぎてもだめで、曇りの日で風がなく、月の出ていない夜でないとなかなか見ることはできません。

 

でも、お菓子のホタルなら、雨の日でも、熱帯夜でも、昼間でもじっくりばっちり観賞できますね。 

 

そして何より美味しくて、幸せな気分に浸れる心の栄養素でもあります。