「星づく夜(ほしづくよ)」錦玉製:亀屋清永
ブルーに染めた錦玉羹の上面に金粉を散らし、これを台にします。さらに、透明な錦玉羹の中に、淡雪羹製の星を散りばめ、羊羹製の三日月を配したものを、その上にのせ完成です。
満天の星が輝く夏の夜空をイメージした棹菓子です。
本来の色を見るために、白い背景にしてみると、こんなくっきりとした青になります。
黒いお皿の方が深みのある群青色になり、より夜空に近い気がします。
このお菓子は、パッションフルーツからつくられたパッソアというリキュールやレモン果汁が使われていて、すっきりとした爽やかな甘さが特徴です。
真夏の夜に、カクテルを飲みながら星空を眺めているような、とても雰囲気のあるお菓子ですね。
月の部分を入れて切り分けてみました。
月よりも星の方がより深い位置にあるので、月にピントをあわせて写真を撮ると、星がちょうどうまい具合にぼやけ、またたいているように見えますね。
「星づく夜」は「星月夜(ほしづきよ)」とも書きますが、月のない夜の星の輝きが、まるで月夜のように明るいことをあらわした素敵な言葉です。
涼しげな夏の夜空に、三日月と無数の星が浮かぶ幻想的でとてもロマンチックな和菓子ですね。