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つばめ(もみぢ)

「つばめ」求肥製:もみぢ 

求肥で餡を包み、上部が末広がりになるような円柱状に形作ります。その上面に焼印で枝を、若草色の羊羹で若葉を描きます。さらに、薄く流した羊羹をつばめの形に型抜きしたものを添えています。 

 

燕(つばめ)は春半ば、南方から渡ってきて、人家の軒などに巣を作り雛を育てます。初燕をみれば春もたけなわです。  

 

燕は外敵から身を守るために、人の出入りが多い場所に巣を作る習性があり、燕が巣をかけた家は商売繁盛するといわれてきました。 

 

また、燕は穀物を食べず虫を食べてくれる益鳥で、昔から人々の生活に溶け込み親しまれ、和歌や和菓子の題材になったり、絵画のテーマとしても人気です。