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「花ごろも」さん

 

今年で創業5周年を迎える新進気鋭の和菓子店「花ごろも」さんを紹介します。 

 

お店は神奈川県川崎市にあり、JR南武線の平間駅から徒歩3分のところにあります。

 

 

ここの店主 大澤忍氏は、全国和菓子協会の認定する、第1回目の「優秀和菓子職」に選ばれています。 

 

「優秀和菓子職」というのは、全国和菓子協会が平成19年にスタートさせた認定制度で、これに認定されると「誰もが認める優れた和菓子職人であり、創作的な手づくり和菓子ができる技術がある」というお墨付きをもらえることになります。 

 

2016年の段階で、認定されているのは全国でまだ126名しかおらず、合格率は1〜2割という超難関のようですね。 

 

また、大澤氏は和菓子研究団体の上生菓子コンテストで、3年連続最優秀賞に選ばれるなど、今、乗りに乗っている和菓子職人さんです。

 

そんな花ごろもさんの看板商品は「花の子どら焼き」です。 

 

 

味は常時三種類あり、一番人気は「つぶあん&マーガリン」。 

 

あと、定番の「つぶあん」、さらに季節のどら焼きとして、春・夏の「緑茶どら」、秋・冬の「かぼちゃどら」があります。 

 

緑茶どらは、白あんに粉末の緑茶を入れた緑茶あん、かぼちゃどらは、白あんにかぼちゃペーストを練り込んだものです。 

 

今回はとりあえず一番人気の「つぶあん&マーガリン」を購入しました。 

 

「花の子どら焼き」(つぶあん&マーガリン) 

 

こだわりは卵で、通常のどら焼きよりも卵の量が多く、大玉でコシの強い卵を使っているそうです。 

 

和菓子には通常ほとんど脂肪分が含まれていませんが、マーガリンを合わせることで、油分ならではのコクが加わり、平面的な味わいが立体的なものへと変化するように感じます。 

 

「和菓子をもっと身近に」というのがご主人のモットーで、定期的に和菓子作り体験教室を開いて、子供たちに和菓子の魅力を伝える努力をされています。 

 

また、和菓子にあまりなじみのない方でも楽しんでもらえるように、「かわいくておいしい和菓子」というのが店主の目指す理想の和菓子像で、ここの上生菓子もほんとうに可愛らしく親しみやすい意匠になっています。 

 

こんな楽しい手描きの説明書がついているのもいいですよね。 

 

 

今回はどの意匠も魅力的で取捨するには忍びなかったので、7種類すべてを購入することにしました。 

 

「花いかだ(はないかだ)」煉切製 

「小田巻(おだまき)」という道具を使って作った糸状の煉切が効果的に使われていますね。 

 

「花便り(はなだより)」ココア黄身時雨製 

ココアを混ぜた黄味時雨の風合いは桜の幹の風合いそのものですね。

 

「花衣(はなごろも)」求肥製 

求肥のやさしい透明感と、薄い花びらが幾重にも重なり合う様はまさに春爛漫の風情ですね。

 

「桜花(おうか)」煉切製 

桜の花びらが重なり合う様子を型を使って見事に描いたお菓子です。

 

「春の歌(はるのうた)」きんとん製 

煉切製のぷっくりしたうぐいすと真っ赤なハートが素敵なウキウキするようなお菓子ですね。

 

「春景色(はるげしき)」浮島・羊羹製 

 

春の野に一面に咲き群れる白い花や、その上を飛び舞う蝶を写したお菓子です。 

桜もかなり散り始め、葉っぱが出てきましたね。 

 

雛祭りが終わるとすぐに桜餅などの桜にちなんだお菓子が出回り、桜が散り始めると、早々と柏餅が出てきます。 

 

季節の移り変わりも早いですが、和菓子屋さんのお菓子もそれを先取りするように刻々と変化していくので、コレクターとしては気が抜けません。 

 

今回、早くもこんな愛らしい柏餅を見つけましたよ! 

 

「柏餅さん(かしわもちさん)」煉切製 

柏餅を煉切でかたどったお菓子ですが、お餅の部分が顔になっていて、柏葉の帽子をかぶったゆるキャラ風の楽しい一品です。「カシワモン」とか「カシワモッチー」などと名付けたくなる可愛らしさですね。 

 

昨年も類似のお菓子がありましたが、今年はさらにバージョンアップしています。 

 

「柏餅くん(かしわもちくん)」煉切製(2016年) 

 

 

まだまだ桜も名残惜しいですが、来たる端午の節句にどんな上生菓子に出会えるか、今から楽しみです。