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「いづみや」さんの節分の上生菓子

 

二月の二大イベントといえば、節分とバレンタインデーですね。 

 

2月3日はいよいよ節分です。 

 

「季節を分ける」節分には、豆まきをして邪気を払い、新しい季節を迎えます。

 

「豆まき」に欠かせない鬼と、「福の神」のシンボルであるお多福さんを写した節分の上生菓子セットです。

 

右:「赤鬼(あかおに)」煉切製:いづみや 

左:「お多福(おたふく)」薯蕷製:いづみや 

 

 

赤と黄色に染め分けた煉切で小豆こし餡を包み、茶巾絞り仕立てにし、上部中央を逆三角形に取り除き二本の角に見立てます。さらに口の型を押し、白ごまの牙を添え、赤鬼を写したお菓子です。 

 

鬼には、赤鬼、青鬼、黄鬼、緑鬼、黒鬼の5種類いますが、赤鬼は、貪欲の象徴として、それに豆をぶつけることで、自分の中にある悪い心を取り除く意味があるそうです。

 

 

白こし餡入の薯蕷饅頭を下膨れの丸い形にかたどり、焼印で髪、紅色の色素でくちびる、桃色の色素で頬を描いたお菓子です。 

 

お多福とは、丸顔で、鼻が低く、額は広く、頬が丸く豊かに張り出した特徴をもつ女性の顔のことです。「福を呼ぶ面相」であるとして古来より愛されています。 

 

真っ白な薯蕷と真っ赤な煉切のコントラスト 

白こし餡と小豆こし餡の対比 

山型の焼き印と山型の二本の角との呼応 

赤いおちょぼ口と白ごまの牙との対照 

 

など、並べて鑑賞すると、お互いに共鳴しあうような考え抜かれた意匠に感心しますね。