新年明けましておめでとうございます。
昨年もたくさんの方々に当図鑑をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
今年は次の三つの目標を掲げて頑張りたいと思いますので、引き続き温かく見守っていただけたら幸いです(^^♪
1. 130年前の和菓子図案画集を基に木型を作成し、オリジナルの和菓子を創る。
2. このmixiページを再編集し、書籍版「上生菓子図鑑」の準備を始める。
3. 今一番注目している「いづみや」さんの上生菓子を1年間追跡する。
新しい年への希望と祈念を込めて、今日はこのお菓子を贈ります。
「日之出の松(ひのでのまつ)」煉切・黄身餡製:文銭堂本舗
松は古くから神の宿る神聖な木とされてきました。
また、松の木に神が宿るのを「待つ」、神を「祀る(まつる)」といった言葉がその語源になったとも言われています。
真冬でも青々とした葉を茂らせることから、長寿と健康のシンボルでもあります。
そんな松と、おめでたい日の出を合わせた元旦にぴったりの晴れやかな逸品ですね!
黄身餡を台にして、その上に朱色の煉切生地を一層のせ、さらにその上に、松葉模様を木型で押した抹茶煉切を配したお菓子です。
新芽を中心にしてそこから放射状に松葉が拡がった唐松文様が神聖な美しさを醸し出していますね。
朱色で初日の出を表し、陽光を浴びて金色に輝く枝を黄身餡で描いています。
私事ですが、「松」は私の苗字にも母親の旧姓にも含まれる特に思い入れのある木です。
また、松と言えば、白い砂浜と青々とした松林の続く「白砂青松」の光景が浮かび、私の生まれ育った瀬戸の小島をも想い起こさせてくれる懐かしの木でもあります。
美しい和菓子と共に、この一年健やかに過ごせますようにお祈りしながら美味しくいただきました(^∇^)/