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そらいろ(山種美術館)

 

山種美術館に併設された「カフェ椿」で提供されているオリジナル和菓子を紹介するシリーズです。

 

今日のお菓子のモチーフになった絵は、大正・昭和期の日本画家、小野竹喬(おの ちっきょう)の《冬樹》です。

 

(出典:http://ameblo.jp/whitequeen/entry-11304220400.html) 

 

白い雲が浮かぶ冬の青い空を背景に、赤と橙色で描かれた枯れ木が凛と立っています。 

 

カラリストと称される小野竹喬らしい色彩感あふれる作品ですね。

 

「そらいろ」煉切製:菊家 

水色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み円柱形にかたどり、表面に千筋をつけます。さらに、グラス絞りの羊羹で樹木を描き、金箔を散らしたお菓子です。 

 

グラス絞り羊羹とは、洋菓子店でケーキに文字や細かい装飾を描く時に使うコルネ(三角形の紙を巻き上げて作る絞り袋)と同じ原理のもので、セロハン系のシートをラッパ状に巻き、着色した細工用の羊羹を入れて絞り出しながら線を描く方法です。 

 

竹喬の作品には空を背景に枝を描いた構図のものがたくさんあり、私は勝手に「枝の画家」と呼んでいます。 

 

枝の表現にこだわった竹喬に敬意を表するように、菊家さんの描く枝ぶりも実に見事ですね。