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朝のけしき(山種美術館)

 

日本絵画史上最高の風景画家とも言われる歌川広重の絵が今日のお菓子のテーマです。 

 

歌川広重《東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景》(1833〜34年制作) 

(出典:http://www.yamatane-museum.jp/exh/2016/ukiyoe.html) 

 

江戸から京都へ向かう東海道の起点である日本橋。その東海道を描いたシリーズの巻頭を飾るにふさわしく、参勤交代の大名行列が朝早く江戸を出発する様子が描かれています。一方で、魚を天秤棒で担いだ一団が、向こう岸にあった魚河岸から仕入れを終え、行商に出かける様子も描かれており、江戸で一番賑わっている早朝の日本橋の活気が伝わってきます。(出典:アダチ版画) 

 

今回の絵にはたくさんの人物が描かれていますが、いったいどんなお菓子になるのか、ちょっと想像の域を越えていますね。 

 

「朝のけしき(あさのけしき)」錦玉製:菊家 

アーチ形の橋は、千筋をつけた白い寒天、橋の欄干は羊羹、川面は水色に染めた梅酒風味の錦玉羹で表現したお菓子です。 

 

朝日に輝く早朝の日本橋をシンプルに描いた洗練された逸品ですね。 

 

ゴッホやモネなど海外の芸術家にも多大な影響を与えた歌川広重の絵ですが、180年の時を経て、今回は見事な和菓子になってよみがえりました。