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夏の日(山種美術館)

 

日本画の専門美術館である「山種(やまたね)美術館」に併設されたカフェ「Cafe 椿」で販売している上生菓子を紹介するシリーズ第3弾です。 

 

7月2日〜8月21日の期間開催されている「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」展にちなんだ5種類の上生菓子を、今日から5日連続でお届けします。 

 

「夏の日(なつのひ)」煉切製:菊家 

黄色に染めた煉切で柚子餡を包み、木型にて向日葵(ひまわり)をかたどったお菓子です。 

 

江戸時代後期の絵師である鈴木其一(すずききいつ)の《四季花鳥図》がモティーフになっています。 

 

中心部のシベに見える部分(筒状花)は普通、こげ茶色で描かれることが多いのですが、《四季花鳥図》では緑色になっていて、お菓子でもそれに倣っています。 

 

さらに、中の柚子餡も薄緑色に染められており、羊羹製の葉とともに清々しいグリーン系のコントラストが楽しめる仕掛けになっています。 

 

「琳派の異才」「琳派の旗手」と呼ばれる鈴木其一ですが、まさか自分の絵が200年後に美味しいお菓子に生まれ変わろうとは思ってもみなかったでしょうね。

 

鈴木其一《四季花鳥図》 

(出典:http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1572)