「緋鯉 赤・緑(ひごい あか・みどり)」煉切製:花見
赤と白にぼかし染めた煉切で餡を円柱状に包み、ヘラで鱗模様やエラの筋を描き、羊羹製の目玉を付けて緋鯉を写しています。同じ意匠で、緑色のバージョンがあります。
鯉のぼりは、黒い真鯉はお父さん、赤い緋鯉はお母さん、青や緑の鯉は子供鯉、というのが定番ですね。
でも、今回のお菓子は、真鯉・緋鯉の組み合わせではなく、緋鯉のみで、赤と緑の二種類を作っています。
普通緋鯉といえば、その名の通り、緋色つまり赤系の色があたりまえですが、わざわざ緋鯉(緑)として販売しているのはなぜなんでしょうか?
黒い真鯉をそのままお菓子に写すと、少しグロテスクになるので真鯉は作らなかったのでしょうか?
それなら、別に緑色の真鯉でもいいと思うのですが。。。不思議ですね。
最近は、どの家庭でも父親の存在感が薄れてきていると聞きますが、和菓子の世界でもやはり母鯉(緋鯉)強しといったところですかね(笑)!