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太神楽椿(菊家)

「太神楽椿(だいかぐらつばき)」煉切製:菊家 

真紅に染めた煉切で、獅子咲きの花弁を持つ名椿の姿を写したお菓子です。花が開くにつれて波打つように丸みを帯びて盛り上がる花弁を、絶妙なヘラさばきで表現しています。 

 

太神楽椿というのは、牡丹咲き、或は獅子咲きの大輪の花を咲かせる椿のことです。30枚を超す花弁が、波打つように大小不規則に入り混じり、手毬のように盛り上がって咲き、散り蕊(しべ)が内弁の中に見え隠れする独特の咲き方をするので、珍しがられています。 

 

花の色は、紅色地に白の絞りが雲状に入るのがスタンダードですが、白斑が消えてしまって、すべて真紅のものから、白斑の方が紅色地に勝るものまでバリエーションに富んでいます。白斑の無いものは特に「紅太神楽」といわれます。

 

名前の「太神楽」とは、もとは伊勢神宮や熱田神宮の下級神官が全国各地を回って神事としての獅子舞を行うものでした。獅子咲きの椿にその名を付けたのは獅子つながりなのでしょうか。

 

茶花に用いられますが、大輪であり、咲いた様子が少々だらしなさを感じさせるので、蕾が使われることが多いそうです。

 

紅太神楽:太神楽の白斑の消えたもの 

(絵瑠の日記(花・猫・陶芸そして・・・)よりお借りしました。)