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水仙(秋色庵大坂家)

水仙(すいせん)」煉切製:秋色庵大坂家 

煉切をいろいろな色に染め分け、木型で押し抜き、水仙の姿を写したお菓子です。 


可憐な花を付け正月頃に満開となる水仙は、冬の花として喜ばれ、また「仙」の字が吉祥を意味することから、新春の瑞兆花とされてきました。 



水仙は、その可憐な姿とは対照的に生命力が強く、乾燥地でも、湿潤地でも、場所を選ばず、さまざまな環境で育ちます。 

遠い昔から世界各地で自生し、古代エジプトや古代ギリシャでは栽培もされていたといわれています。 


水仙はギリシャ神話にも登場します。美少年のナルシスが、池の水面に写る自分の姿に恋焦がれて死んでしまうというお話しです。そのナルシスが死んだあとに咲いた花が、水仙でした。 


少しうつむきかげんに、水辺に咲く花の姿が、水面に写る自分を眺めるナルシスの面影をあらわしているためだとされています。