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神路山(とらや)

「神路山(かみじやま)」羊羹製(こなし製):とらや 

 

神路山は伊勢神宮内宮(いせじんぐうないくう)の南、五十鈴川(いすずがわ)の中流域一帯の総称で、天照山(あまてるやま)・神垣山(かみがきやま)などといわれ、内宮造営用の杣山(そまやま:御料林)であったことから「神道山」とも呼ばれました。 

 

この お菓子は豊かな花房を下げた藤の意匠で、これは神路山のふもとに藤波(藤の花房)の里と呼ばれる花の名所があったことにちなんだものと思われます。中は白餡です。初出年は大正時代。

 

5月1日〜5月6日のみの限定販売です。 

 

このお菓子の生地は、一般的には「こなし」と呼ばれているもので、餡に小麦粉・寒梅粉を混ぜて蒸し、揉み込んで作ったものです。 

 

とらやでは、製法が羊羹の原型である蒸羊羹から変化したことから「羊羹製」と呼ばれていますが、これはとらや独特の呼称です。