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花菖蒲(大倉山青柳)

「花菖蒲(はなしょうぶ)」煉切製:大倉山青柳 

白と紫にぼかし染めた煉切で餡を包み、菖蒲の花をかたどり、緑色に染めた羊羹製の葉を添えています。 

 

菖蒲は五月の上生菓子として定番ですが、行きつけのお店では早くもお目見えです。 

 

菖蒲のすらっと伸びた葉っぱが刀に似ていること、 「尚武(しょうぶ/武道を重んじる)」や 「勝負」に通じることから、端午の節句には欠かせないアイテムです。 

 

ちなみに、昨年も同じ店で、同じ菓銘の花菖蒲を題材にしたお菓子を購入していますが、デザインが少し違います。

 

 

昨年の意匠は花芯の部分が黄色くなっていますが、今年のものには黄色い部分はありません。 

 

いつも混乱するのが、「菖蒲(しょうぶ)」と「かきつばた」と「あやめ」の違いです。 

 

植物学的には厳密な区別があるようですが、和菓子で表現するときの描き分けについて、「菓舗ふくおか」さんのホームページによると、和菓子職人の方は以下のように描き分けているようです。 

 

「和菓子の世界では、お店による解釈も色々とあって、ハナショウブ・カキツバタ・アヤメの境は微妙です。花に黄色がはいるとハナショウブ、紫と白だけだとカキツバタ、アヤメはハナショウブに近く、後は菓名での判断となります。しかしこれも曖昧で、菖蒲・尚武と書いてアヤメと読ませたり、花名を使わずに和歌や名所などで間接的に言い表したり、色名だけで花の種類を限定しなかったりと、様々です。」 

 

要するに、和菓子の世界は科学ではないので、見て綺麗で、季節を感じることができ、食べて美味しければ、何も目くじらを立ててきっちり分類区別する必要はないということでしょうね。