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私の初桜(とらや)

「初桜(はつざくら)」薯蕷製:とらや 

白の薯蕷(じょうよ)生地で紅の羊羹を挟んだ、桜の初々しさが感じられるお菓子です。 寛政12年(1800年)に初めて創作されました。 

 

 

「初桜」とは、その年初めて咲いた桜の花のことです。初花ともいいます。 

 

早咲きの桜として超有名なのはやっぱり、河津桜ですよね。見頃は2月初旬から3月初旬といいますから、梅の見頃と重なるくらい早いです。 

 

また、寒(カン)桜、寒緋(カンピ)桜なども早咲きの桜として有名です。 桜の種類でいうと一重咲きの桜の方が八重咲きの桜より開花が早いようですね。 

 

桜前線でいえば、毎年1月中に沖縄・奄美地方で開花が始まり、順次北上するので、「初桜」は沖縄のような南方でないと見られないということになってしまいますが、「初桜」は場所に限らず、その地域で初めて見た桜と解釈します。

 

つまり、ある人が、ある場所で見た桜が、どの種類の桜であれ、その人がその年に一番最初に見た桜であれば、その桜を 「初桜」といいます。 

 

私の今年の「初桜」は、昨日、3月28日に家の近所で見かけた桜です。記念に写真も撮りました。

 

 

白色で一重咲き、葉芽も同時に萌え出ているので、開花時期も考え合わせると、種類はおそらく山桜でしょう! 

 

この桜の木は、一か所の枝のみ花が咲いていて、それ以外の枝はどれもまだつぼみの状態でした。パーセントにすると5%くらいですか、消費税咲きって感じですね(笑)。 

 

人より一足早く、桜の花を見つけた時の気持ちは、秘密にして独り占めしたいような、逆に「もう咲いてるよ!」とみんなに触れ回りたいような不思議な感覚です。