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桜漬け(花園万頭)

「くず桜(くずざくら)」葛製:花園饅頭 

 

葛独特の弾力のある食感が素晴らしく、また、中の餡の上品な甘さが桜漬けの塩味によってよりいっそう引き立っています。まるで宝石のように輝いています。

 

「さくら饅頭(さくらまんじゅう)」:花園饅頭 

 

これは薯蕷饅頭ではなく、普通の饅頭です。桜の花二輪を焼印でつけ、桜の花の塩漬けを添え、さらにその茎の根元の生地を緑色に染めつけています。 

 

 

この季節になると、和菓子、洋菓子などジャンルにとらわれずに、桜の花の塩漬けを使ったいろいろなお菓子が出まわりますね。 

 

桜花を添えると、桜のほのかな良い香りが広がり、また、そのきれいな薄紅色がよく引き立ち、見た目も華やかで春を感じることができます。

 

桜の花の塩漬けは「桜の花漬け」とも、「桜漬け」とも呼ばれます。

 

作り方は、がくを除いた花全体を梅酢と塩で漬け込みます。梅酢を使うのは、その酸が作用して花の濃いピンク色がより鮮やかに漬け上がるためだそうです。使う桜は、五分咲き程度の八重桜です。 

 

この桜漬けの全国生産量の約7割を生産しているのが神奈川県秦野市千村地区です。