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「老松」さんのクリスマス上生菓子

 

1200年余の歴史を持つ京都。和の文化が今も息づく京都には100年以上続く老舗が1000店以上もあるといいます。 

 

明治41年(1908年)創業の「有職菓子御調進所 老松(ゆうそくがしごちょうしんしょ おいまつ) 」もそのひとつ。

 

有職菓子御調進所という、舌を噛みそうな仰々しい名前がついているように、創業時から儀式や典礼、お茶席で供する有職菓子を作ってきた由緒正しい名店です。

 

有職菓子とは平安朝の朝廷や武家の礼式、故実などに基づき、宮廷に献上されてきた年中行事のお菓子のことをいい、色彩、形はもちろん、器や盛り付けに至るまで決まりがあったそうです。

 

ここの屋号は北野天満宮の第一摂社で、菅原道真の家臣・島田忠臣を祭神とする老松社にちなみます。

 

創業は明治ですが、祖先は公家で朝廷の儀式に使う菓子や神饌などを調製していたと伝わっています。

 

こんな京都を代表する「老松」さんのクリスマス上生菓子を紹介します。

 

すべて、つくね芋が使われているのがポイントです! 

 

「リース上用(りーすじょうよう)」薯蕷製 

つくね芋の独特の強い粘りと、ホックリ感がよく生きている薯蕷饅頭が絶品。リースの赤いリボンの結び方も見事。

 

「雪しぼり(ゆきしぼり)」芋練り餡絞り 

つくね芋の濃厚な香りが口いっぱいに広がる。

 

「ブーツ」こなし製 

毛足の長いふわふわのファーは、つくね芋餡のきめの細かいそぼろで表現。 

 

「聖夜(せいや)」きんとん製 

つくね芋のきんとんを雪を被ったツリーに見立て、色とりどりの星や玉で装飾。