「吹雪(ふぶき)」:みのや本店
生地をわざと薄くして、ところどころ透けて中の餡が見えるように作ったお饅頭です。
普通の蒸し饅頭の生地と餡の割合は1:2くらいですが、この饅頭は約1:4の割合。
地域によっては、『田舎まんじゅう』とか『薄皮まんじゅう』、『やぶれまんじゅう』とも呼ばれています。
『田舎まんじゅう』では野暮ったいし、『薄皮まんじゅう』だとひねりがない。かといって『やぶれまんじゅう』だと失敗作みたいであまり良いネーミングではないですね。
でも「吹雪」という菓銘はなかなか風情があっていい!
確かに、白と黒のまだら模様が、風に吹かれて乱れ飛ぶ雪のように見えます。
上生菓子ならではのネーミング、イメージの世界がぐんと広がりますね。