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嵯峨野(とらや)

「嵯峨野(さがの)」薯蕷製:とらや 

 

真っ白な薯蕷生地をキャンバスに見立て、焼印で秋風に揺れるススキを見事に表現したお菓子です。

 

嵯峨野というのは、京都市右京区の西部にあたる嵯峨付近一帯の地域のことで、藤原定家が小倉百人一首を編んだ山荘「時雨亭」があったといわれる常寂光寺、二尊院、厭離庵をはじめ、兼好法師の徒然草に登場する化野念仏寺、有名な天竜寺・大覚寺・広沢の池・小倉山などがあります。

 

「野は嵯峨野さらなり」と『枕草子』にもあるように、古くから平安貴族が狩りをして遊んだり、俗世間から離れて静かに過ごす場所として親しまれ、皇族の離宮や貴族たちの別荘が多く建てられた場所です。

 

今風に言うと、平安時代以来の高級リゾート地! 

 

古くから、紅葉・秋草・秋の虫の名所としても知られています。

 

1000年以上経った現在でも、嵯峨野は人気の観光スポットですね。

 

今でも多くの自然や寺社の残るこの界隈は、あちらこちらで当時の面影を偲ぶことができます。

 

特に百人一首の愛好家の方なら、小倉山の紅葉はぜひ見ておきたい光景です。

 

秋の嵯峨野