「金箔羊羹(きんぱくようかん)」羊羹製:まつ井
練り羊羹の上に金箔を贅沢に一枚敷き、錦玉で挟んで二層仕立てにしたお菓子です。
「まつ井」さんは、金沢にある1926(大正15)年創業の和菓子屋さんです。
金沢は、金箔のシェア99%を占める全国一の金箔の産地です。
金が沢山ある街とも解釈できる地名からしてそれを物語っていますよね!
今回の旅行でも、行く先々で金箔のオンパレード。
ソフトクリームの上に10cm四方の金箔が贅沢にも一枚丸ごとのった「金箔のかがやきソフトクリーム」、カステラの上に金箔を貼りめぐらせた「金のかすてら」、金箔入りのお酒に金箔コーヒー、金箔茶、金箔パックに金箔入りの化粧品、金箔をふんだんに使った伝統工芸品など、さすが加賀百万石、豊かな土地なんだなあとつくづく感じましたね。
そんな金沢で生まれるべくして生まれたお菓子です。
黄金色にまばゆく輝くその姿は、満月のようにも見えますし、夕陽を浴びて煌めく海面のようでもあります。
昔から金箔職人は癌にならないといわれたり、中国やアジア諸国では、古来より漢方薬として金が使用されてきました。また、西洋医学でも金を使ったリウマチの特効薬があるそうです。
美しい輝きに、不思議なパワーをも秘めた金のお菓子ですが、味の方もその見た目のインパクトに負けない濃厚な風味が印象的なとても美味しい逸品でした。