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マロニエ(とらや)

「マロニエ」こなし製:とらや 

 

「とらや」さんは室町時代(1520年代)に京都で創業後、現在まで500年近くにわたって続く老舗中の老舗。

 

大徳寺なんとか、とか、大納言なんとか、水仙巌のなんとか、といった重みのあるいかめしい菓銘が多い中、突然、カタカナ書きで軽やかに「マロニエ」と書かれてある上生菓子を発見してびっくりしてしまいました。

 

実は、まったく知らなかったのですが、とらやさんにはパリ店があるそうで、1980年10月にフランスに進出し、今年で33周年にもなるそうです。 

 

この「マロニエ」というお菓子はパリ店の開店10周年を記念して1990年に考案されたもので、今回はそのリバイバル。

 

黄緑色の葉っぱから徐々に黄色く色づいてくる様子が、グラデーションで見事に表現されていますね。

 

マロニエはパリのシンボルとも言える木で、有名なシャンゼリゼ大通りはもちろんのこと、パリのいたるところに街路樹として植えられています。栃木県の県木である「トチノキ」と同じ仲間の木で、西洋トチノキとも呼ばれます。

 

マロニエは春の開花の頃が一番綺麗ですが、秋になると紅葉もみられます。 

 

ただ、紅葉といっても赤くはならず、黄色っぽい、ブラウン系の色で、日本の紅葉を見慣れているとはきっりいってあまり綺麗とは言えないかもしれません。 

 

マロニエの黄葉 

 

ま、いずれにしても、日本伝統の和菓子がパリ市民にも受け入れられ、30年以上も順調に経営を続けていけているのは素晴らしいことだと思います。